コーニッシュが創る音楽(演奏)を聞いたり、一緒に歌ったりする部屋として作られました。気軽に遊びに来てください。
ここに来る目的は、明日からの活力や癒しを得る、現実逃避する為でも、何でもアリです。
渇きの消えない現代に於いて、居心地の良い、心安らぐオアシスになることを願います。
C ROOM(シールーム)と言う空間(部屋)それ自体が、新しいライフスタイルの提案と言っても良いかもしれません。それは私たち宙の音(ソラノネ)の目指すところでもあります。訪れた方々には、「コーニッシュ」の音楽や感性を拠り所に、人生を探求する精神のレジリエンスを、手に入れてもらいたいと考えています。
レジリエンスとは、想定外の出来事に柔軟に対応できる心のあり方を言います。その多くは、立ちはだかる苦難に際して必要に迫られる機能であり、自ら立ち直る(心を回復する)力と言う意味で使われています。新型コロナウイルスの蔓延と言う事態に際して有効な作用であることに間違いはありませんが、近年この言葉が注目される理由は他にもあります。
その理由とは、科学の進歩にあります。科学は人類の「夢」と共に発展して来ました。その夢が真の意味で現実のものとなり、私たちが未知の領域へ到達する未来は、今やそう遠くないかもしれません。レイ・カーツワイル博士によれば、人工知能が人間の能力を超えた知性を獲得し始めると言う「シンギュラリティ(技術的特異点)」が、2045年に来ると言います。これはテクノロジーの進歩が指数関数的に向上して行くことを意味しています。
新しいテクノロジーによって生まれた数多くの道具は、私たちの生活の中に深く根ざして行くにつれ、肉体の知覚だけでなく精神にまで影響を及ぼします。これは今に始まったことではなく、産業革命に於いて生み出された機械によって人間の生活は劇的に変化しましたし、更に遡って狩猟採集社会と農耕社会との差異に振り返ってみても、やはり道具はただの道具にあらずと言えます。
つまり、私たちは知らず知らずの内に、意識の深層から変異しており、人間としての在り方は、現在進行形で
さて、私たちは科学に対して、決して否定的な立場を取る訳ではなく、だからと言って至上のものとするつもりもありません。寧ろ希望を持って新時代へ向かう為に、自分たちにできることを飽くなき探究心を持って臨みたいと思っています。
私たちが取り組んでいる「音楽」とは理想であり現実です。音楽と言う芸術の特筆すべき点を端的に言うと、虚と実を孕み、相対する概念さえも併せて呑み込んでしまう寛容な感受性にあると思います。音楽はよく「言語を越える」と言われますが、そこには言葉では言い表せない何かがあります。現在の理論では帰納できない音楽の
変革は混沌をもたらします。これは誰しも避けようがなく向き合って行くしかありません。こんな時に芸術や文化こそが力を発揮するのだと、私たちは確信しています。いつの世も、芸術や文化というものは、人間と科学、社会、経済の橋渡しをする「理性」だと感じます。それは人類が神から与えられた最上の「知性」と言っても良いのかもしれません。
しかし、それさえ人工知能に取って代わる未来の可能性とて、誰にも否定できません。だからこそ、フワフワとしたつかみどころのない”未来”に対して、悲観するのでも傍観するのでもなく、「One for all, All for one.(一人がみんなのために、みんなが一つの目的のために)」と言う、優しくも力強く、揺るぎない精神を持って歩んで行きたいものです。
そんな世界への一歩を踏み出す為に必要なのは、決して大層なことではありません。ほんの少しの勇気を持つことや、痛みや優しさの根源を知ることが肝要です。私たちは、素晴らしき世界への理解をより深め、来るべき変容の時(シンギュラリティ)を悠々と超えて行くためにも、コーニッシュの作り出す音楽を通じて、発信し続けて行きます。
ひとりひとりのかけがえのない人生を彩り輝かせる、自由な感性と創造の翼の獲得・醸成の為にも、ぜひ「C ROOM(シールーム)」をご利用ください。どなたも、お待ちしています。
2020年9月18日 宙の音 / コーニッシュ